db2_prepare() は、プリペアドステートメントを作成します。 このプリペアドステートメントには、入力パラメータ・出力パラメータ あるいは入出力パラメータを表すパラメータマーカ (?) を含めることができます。プリペアドステートメントにパラメータを渡すには db2_bind_param() を使用します。 入力パラメータの場合についてのみ、db2_execute() に渡す配列で指定することも可能です。
アプリケーション内でプリペアドステートメントを使用する利点は、 以下の 3 つです。 application:
パフォーマンス: 事前に文を準備しておくと、 その文によってデータを取得するための実行計画をデータベースサーバが 最適化します。その後 db2_execute() でプリペアドステートメントを実行する際にはこの実行計画が再利用され、 実行時に実行計画を毎回作成することによるオーバーヘッドを避けられます。
セキュリティ: 事前に文を準備する際に、 入力値にパラメータマーカを含めることができます。 入力値にプレースホルダを使用してプリペアドステートメントを実行すると、 入力値の型がカラム定義あるいはパラメータ定義と一致することを データベースサーバがチェックします。
高機能: パラメータマーカの機能は、 単に入力値をプリペアドステートメントに渡すだけではありません。 db2_bind_param() を使用すると、 ストアドプロシージャの OUT パラメータおよび INOUT パラメータから 値を取得することも可能です。
connection
db2_connect() あるいは db2_pconnect() が返した有効なデータベース接続リソース。
statement
ひとつ以上のパラメータマーカを含む SQL 文。
options
文のオプションを含む連想配列。 データベースサーバがその機能をサポートしている場合に、 このパラメータを使用してスクロール可能なカーソルの使用を 要求することができます。
cursor
DB2_FORWARD_ONLY を渡すと、 この SQL 文で前進のみのカーソルを使用することを要求します。 これはデフォルトのカーソル型であり、すべてのデータベースサーバで サポートされています。また、スクロール可能なカーソルに比べて 非常に高速になります。
DB2_SCROLLABLE を渡すと、 この SQL 文でスクロール可能なカーソルを使用することを要求します。 このカーソル型を使用すると、データベースサーバから 行の並び順を気にせずにデータを取得できるようになります。 しかし、この型は DB2 サーバでしかサポートされておらず、 前進のみのカーソルに比べて非常に低速です。
SQL 文のパースに成功し、データベースサーバ内で正しく準備された場合に ステートメントリソースを返します。データベースサーバがエラーを返した場合に FALSE を返します。返されたエラーの詳細を調べるには、 db2_stmt_error() あるいは db2_stmt_errormsg() をコールします。
例 1. パラメータマーカを使用した SQL 文の準備と実行 以下の例では、4 つのパラメータマーカを含む INSERT 文を準備し、 入力値の配列を含む配列を順に処理しながら db2_execute() に値を渡します。
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