is_uploaded_file

(PHP 3 >= 3.0.17, PHP 4 >= 4.0.3, PHP 5)

is_uploaded_file -- HTTP POSTによりアップロードされたファイルかどうかを調べる

説明

bool is_uploaded_file ( string filename )

filenameという名前のファイルがHTTP POSTにより アップロードされた場合にTRUEを返します。この関数は、悪意のあるユー ザーがスクリプトをだまして動作しなくなるようなファイル、例えば、 /etc/passwd を指定することを防止したい場合に 有用です。

この種の確認は、アップロードされたファイルに関して何でもできる場 合には、その内容をユーザ、または同じシステム上の他のユーザにさえ 暴かれる可能性があるため、特に重要です。

適切に動作させるため、関数 is_uploaded_file() は $_FILES['userfile']['tmp_name'] のような引数を必要とします。 アップロードされたファイルのクライアントマシン上での名前 $_FILES['userfile']['name'] では動作しません。

例 1. is_uploaded_file() の例

<?php

if (is_uploaded_file($_FILES['userfile']['tmp_name'])) {
   echo
"File ". $_FILES['userfile']['name'] ." uploaded successfully.\n";
   echo
"Displaying contents\n";
   
readfile($_FILES['userfile']['tmp_name']);
} else {
   echo
"Possible file upload attack: ";
   echo
"filename '". $_FILES['userfile']['tmp_name'] . "'.";
}

?>

is_uploaded_file()は、 PHP 3.0.16 より後のバージョンの PHP 3 および 4.0.2 以 降のバージョンの PHP 4 でのみ利用可能です。 古いバージョンを使っていてつまづいている場合は、 自分自身を守るために後述の関数を使用することができます。

注意: 以下のサンプルは PHP 4.0.2 以降の PHP 4 では動きません。 これはこのバージョン以降でPHPの内部処理が変更されたためです。

例 2. PHP 4 < 4.0.3 用の is_uploaded_file() の例

<?php
/* アップロードされたファイルのテスト */
function is_uploaded_file_4_0_2($filename)
{
    if (!
$tmp_file = get_cfg_var('upload_tmp_dir')) {
        
$tmp_file = dirname(tempnam('', ''));
    }
    
$tmp_file .= '/' . basename($filename);
    
/* ユーザは php.ini で最後にスラッシュを付けているかも知れない... */
    
return (ereg_replace('/+', '/', $tmp_file) == $filename);
}

/* 以下はこの関数の使用方法。これら古いバージョンには
* move_uploaded_file() もない。 */
if (is_uploaded_file_4_0_2($HTTP_POST_FILES['userfile'])) {
    
copy($HTTP_POST_FILES['userfile'], "/place/to/put/uploaded/file");
} else {
    echo
"Possible file upload attack: filename '$HTTP_POST_FILES[userfile]'.";
}
?>

簡単な使用例に関しては、move_uploaded_file()お よびファイルアップロードの処 理の節も参照ください。