mysqli_real_connect

(PHP 5)

mysqli_real_connect

(no version information, might be only in CVS)

mysqli->real_connect() -- mysql サーバとの接続をオープンする

説明

手続き型

bool mysqli_real_connect ( mysqli link [, string host [, string username [, string passwd [, string dbname [, int port [, string socket [, int flags]]]]]]] )

オブジェクト指向型(メソッド)

class mysqli {

bool real_connect ( [string host [, string username [, string passwd [, string dbname [, int port [, string socket [, int flags]]]]]]] )

}

MySQL データベースエンジンとの接続を確立します。

この関数は、以下の点で mysqli_connect() とは異なります。

パラメータ

link

手続き型のみ: mysqli_connect() あるいは mysqli_init() が返すリンク ID。

host

ホスト名あるいは IP アドレス。NULL 値あるいは文字列 "localhost" をこのパラメータに指定すると、ローカルホストを使用します。 使用可能な場合は、TCP/IP プロトコルよりもパイプを優先して使用します。

username

MySQL ユーザ名。

passwd

NULL を指定した場合は、MySQL サーバは パスワードを持たないユーザレコードについてのみ認証を試みます。 これにより、同一のユーザ名に対して (パスワードが指定されたか 否かによって) 違う権限を与えることができます。

dbname

指定した場合は、 クエリが行われるデフォルトのデータベースとなります。

port

MySQL サーバに接続する際のポート番号を指定します。

socket

使用するソケットあるいは名前つきパイプを指定します。

注意: socket 引数を指定しても、MySQL サーバへの 接続時の型を明示的に定義することにはなりません。MySQL サーバへの 接続方法については host 引数で定義されます。

flags

パラメータ flags で、接続時のさまざまなオプションを設定します。

表 1. サポートされるフラグ

名前説明
MYSQLI_CLIENT_COMPRESS圧縮プロトコルを使用します。
MYSQLI_CLIENT_FOUND_ROWS変更された行数ではなく、マッチした行数を返します。
MYSQLI_CLIENT_IGNORE_SPACE関数名に続く空白文字を許可します。すべての関数名を予約語とします。
MYSQLI_CLIENT_INTERACTIVE 接続を閉じるまでのタイムアウト時間として、 (wait_timeout のかわりに) interactive_timeout の使用を許可します。
MYSQLI_CLIENT_SSLSSL (暗号化) を使用します。

注意: セキュリティの観点から、PHP では MULTI_STATEMENT フラグはサポートされていません。複数のクエリを実行したい場合は、 mysqli_multi_query() 関数を使用してください。

返り値

成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。

例 1. オブジェクト指向型

<?php

/* 接続オブジェクトを作成します。まだ接続はしていません */
$mysqli = mysqli_init();

/* 接続オプションを設定します */
$mysqli->options(MYSQLI_INIT_COMMAND, "SET AUTOCOMMIT=0");
$mysqli->options(MYSQLI_OPT_CONNECT_TIMEOUT, 5);

/* サーバに接続します */
$mysqli->real_connect('localhost', 'my_user', 'my_password', 'world');

/* 接続状況をチェックします */
if (mysqli_connect_errno()) {
    
printf("Connect failed: %s\n", mysqli_connect_error());
    exit();
}

printf ("Connection: %s\n.", $mysqli->host_info);

$mysqli->close();
?>

例 2. 手続き型

<?php

/* 接続オブジェクトを作成します。まだ接続はしていません */
$link = mysqli_init();

/* 接続オプションを設定します */
mysqli_options($link, MYSQLI_INIT_COMMAND, "SET AUTOCOMMIT=0");
mysqli_options($link, MYSQLI_OPT_CONNECT_TIMEOUT, 5);

/* サーバに接続します */
mysqli_real_connect($link, 'localhost', 'my_user', 'my_password', 'world');

/* 接続状況をチェックします */
if (mysqli_connect_errno()) {
    
printf("Connect failed: %s\n", mysqli_connect_error());
    exit();
}

printf ("Connection: %s\n.", mysqli_get_host_info($link));

mysqli_close($link);
?>

上の例の出力は以下となります。

Connection: Localhost via UNIX socket

参考

mysqli_connect()
mysqli_init()
mysqli_options()
mysqli_ssl_set()
mysqli_close()