category
は、名前付きの定数(または文字列)で
あり、ロケール設定により影響を受ける関数のカテゴリを指定します。
カテゴリには、以下のものがあります。
LC_ALL 以下のものすべて
LC_COLLATE 文字列の比較用。strcoll()参照
LC_CTYPE 文字の分類と変換。たとえば strtoupper()
LC_MONETARY localeconv() 用 - PHP では現在未実装
LC_NUMERIC 数字の区切り文字用(localeconv() も参照ください)
LC_TIME 日時。strftime()でフォーマットに使用
LC_MESSAGES システムの応答用(PHP が libintl とともにコンパイルされている場合のみ使用可能)
注意: PHP 4.2.0 以降、文字列として
category
を渡すことは推奨されません。代わりに上記の定数を使用してください。 これらを文字列として (クオートして) 渡すと、 ワーニングメッセージが表示されます。
locale
が NULL もしくは空の文字列
""
の場合、ロケール名は上記のカテゴリと同じ名前の環境変数の値、
または環境変数 "LANG" からセットされます。
locale
が 0 または "0" の場合、
ロケール設定は適用されず、単に現在の設定が返されます。
locale
が配列もしくは追加のパラメータが続く場合、
それぞれの配列要素もしくはパラメータは成功するまで新規ロケールとしてセット
されます。これは、ロケールが異なるシステムで異なる名前を持っている、
もしくはロケールが利用できない可能性がある場合のフォールバックを提供する
といった場合に有用です。
注意: PHP 4.3.0 以前では、複数のロケールを渡すことはできません。
setlocale は現在の新しいロケールを返し、ロケール機能が未実装、 指定されたロケールが存在しない、カテゴリ名が無効などの場合は FALSE を返します。また、カテゴリ名が無効の場合は警告メッセージ が発生します。カテゴリやロケール名は、 RFC 1766 や ISO 639 にあります。 異なるシステムでは異なる命名スキーマになります。
注意: setlocale() の戻り値は、 PHP が実行されているシステムに依存します。 システムの setlocale 関数が返す値を返すためです。
警告 |
ロケール情報は、スレッド毎ではなくプロセス毎に維持されます。 もし PHP を IIS や Windows 用 Apache のようなマルチスレッドサーバ API 上で動作させている場合、 スクリプトを実行している間にロケールの設定が突然変わるのを 経験するかも知れませんが、スクリプト自身は決して setlocale() 自身をコールしていません。 これは同時に同一プロセスの異なるスレッドで実行されている他のスクリプトが setlocale() を使用してプロセスワイドなロケールを変更する事により発生します。 |
ティップ: Windows ユーザーは Microsoft の MSDN の Web サイトに
locale
文字列に関する有用な情報を見つけることができるでしょう。 サポートしている言語文字列は、http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/vclib/html/_crt_language_strings.asp 、 サポートしている国/地域文字列は http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/vclib/html/_crt_country_strings.asp にあります。Windows システムは、ISO 3166-Alpha-3 によって定められた国/地域文字列の 3 文字コードをサポートしています。 これは Unicode website にあります。
例 2. Windows での setlocale() の例
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