yaz_search

(PHP 4 >= 4.0.1, PECL)

yaz_search -- 検索を準備する

説明

bool yaz_search ( resource id, string type, string query )

yaz_search() は、指定した接続で検索を行う準備をします。

yaz_connect() と同様にこの関数は非ブロックモードで 動作し、後で yaz_wait() がコールされたときのために 検索の準備をするだけです。

パラメータ

id

yaz_connect() が返す接続リソース。

type

クエリの型を表します。現在は "rpn" のみがサポート されており、この場合 3 番目の引数には Type-1 クエリを前置表記で 指定します。

query

RPN クエリは、Z39.50 規格により定義された Type-1 クエリのテキスト 表現です。しかし、YAZ により使用されるテキスト表現では、演算子が オペランドの前にある前置表記が使用されます。クエリ文字列はトークンの 並びであり、このトークンでは 2 重引用符で括られない限り空白文字は 無視されます。アットマーク(@)で始まるトークンは 演算子とみなされ、そうでない場合は検索項目として処理されます。

表 1. RPN 演算子

構文説明
@and query1 query2 query1 および query2 の積集合
@or query1 query2 query1 および query2 の和集合
@not query1 query2 query1 であり、query2 でない
@set name 結果セットへのリファレンス
@attrset set query クエリの属性セットを指定します。この構造が使用できるのは 全てのクエリの始めに一回だけです。
@attr [set] type=value query クエリに属性を適用します。型と値は属性型と属性値をそれぞれ指定する 整数です。この組みが指定された場合、属性の組を指定します。

属性についての情報は Z39.50 Maintenance Agency サイトにあります。

注意: もう少しわかりやすい記法を利用したい場合は、CCL パーサ関数 - yaz_ccl_conf() および yaz_ccl_parse() を使用してください。

返り値

成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。

例 1. クエリの例

単純な検索は以下のように行います。

computer
は、"computer" を含む文書にマッチします。属性は指定されていません。

クエリ

"knuth donald"
は、"knuth donald" を含む文書にマッチします(サーバが複数の単語による 検索をサポートしている場合)。

このクエリは、同じフレーズに対して 2 つの属性を適用しています。

@attr 1=1003 @attr 4=1 "knuth donald"
最初の属性は type 1 (Bib-1 use) で、その値は 1003 (Author) です。 2 番目の属性は type 4 (structure) で、その値は 1 (phrase) です。つまりこれは、Donald Knuth が著者である文書にマッチする ことになります。

クエリ

@and @or a b @not @or c d e
は、次のような意味になります。(a or b) and ((c or d) not e)

さらに複雑な例です。

@attrset gils @and @attr 1=4 art @attr 1=2000 company
このクエリは GILS 属性セットをすべて使用しています。このクエリは 表題(Title)に art が含まれ(GILS,BIB-1)、 配布者(Distributor)に company が含まれる(GILS) 文書にマッチします。