PDO->quote()

(no version information, might be only in CVS)

PDO->quote() --  クエリ用の文字列をクオートする

説明

class PDO {

string quote ( string string [, int parameter_type] )

}

PDO->quote() は入力文字列のまわりに引用符を付け (必要であれば) 、 入力文字列にあるシングルクオートをエスケープします。その場合、 構成しているドライバに適したクオート形式が使用されます。

この関数を SQL の構築に使用する場合、 SQL ステートメントにユーザーの入力値を埋め込むための PDO->quote() を使用する代わりに、 バインドパラメータを用いて SQL を準備するための PDO->prepare() を使用することが強く推奨されます。 バインドパラメータを用いるプリペアドステートメントは、 補間されたクエリした場合に比べ、 移植性や利便性に優れ、SQL インジェクションに対する免疫力を持つだけでなく しばしばより高速で、サーバやクライアント側でコンパイル済みの形式でクエリを キャッシュする事が可能です。

全ての PDO ドライバがこのメソッドを実装しているわけではありません (たとえば PDO_ODBC などの例があります)。 代わりにプリペアドステートメントを使用することを検討してください。

パラメータ

string

クオートされる文字列を指定します。

parameter_type

クオートするスタイルを変更するため、 ドライバにデータ型のヒントを提供します。 デフォルト値は、PDO::PARAM_STR です。

返り値

理論上安全なクオートされた SQL ステートメントの文字列を返します。 ドライバがこの方法での引用符付けをサポートしていない場合は FALSE を返します。

例 1. 通常の文字列をクオートする

<?php
$conn
= new PDO('sqlite:/home/lynn/music.sql3');

/* 単純な文字列 */
$string = 'Nice';
print
"Unquoted string: $string\n";
print
"Quoted string: " . $conn->quote($string) . "\n";
?>

上の例の出力は以下となります。

Unquoted string: Nice
Quoted string: 'Nice'

例 2. 危険な文字列をクオートする

<?php
$conn
= new PDO('sqlite:/home/lynn/music.sql3');

/* 危険な文字列 */
$string = 'Naughty \' string';
print
"Unquoted string: $string\n";
print
"Quoted string:" . $conn->quote($string) . "\n";
?>

上の例の出力は以下となります。

Unquoted string: Naughty ' string
Quoted string: 'Naughty '' string'

例 3. 複雑な文字列をクオートする

<?php
$conn
= new PDO('sqlite:/home/lynn/music.sql3');

/* 複雑な文字列 */
$string = "Co'mpl''ex \"st'\"ring";
print
"Unquoted string: $string\n";
print
"Quoted string: " . $conn->quote($string) . "\n";
?>

上の例の出力は以下となります。

Unquoted string: Co'mpl''ex "st'"ring
Quoted string: 'Co''mpl''''ex "st''"ring'

参考

PDO->prepare()
PDOStatement->execute()