警告 |
この拡張モジュールは、 実験的 なものです。この拡張モジュールの動作・ 関数名・その他ドキュメントに書かれている事項は、予告なく、将来的な PHP のリリースにおいて変更される可能性があります。 このモジュールは自己責任で使用してください。 |
Bcompiler は、以下のような目的で作成されました。
プロプライエタリな PHP アプリケーションのスクリプト全体を エンコードするため |
プロプライエタリな PHP アプリケーションの一部のクラスや関数を エンコードするため |
クライアントのデスクトップで動作する php-gtk アプリケーションを、 php.exe を用いずに実行させるため |
PHP から C へのコンバータの実現可能性を調べるため |
2 番目の目的を実現するには bcompiler_write_header()、 bcompiler_write_class()、 bcompiler_write_footer()、 bcompiler_read() および bcompiler_load() 関数を使用します。 バイトコードのファイルが、圧縮されていないか あるいはプレーンな形式で書き出されます。 bcompiler_load() は、bzip で圧縮された バイトコードファイルを読み込みます。これは元のファイルに比べて 1/3 程度の大きさになります。
EXE 形式のファイルを作成するには、修正された sapi ファイルか 共有ライブラリとしてコンパイルされた PHP とともに bcompiler を使用する必要があります。この場合、bcompiler は 圧縮されたバイトコードを exe ファイルの後ろから読み込みます。
圧縮しないバイトコードのみで使用した場合、bcompiler によって 処理速度を約 30% 向上させることが可能です。しかし、圧縮しない バイトコードは元のソースコードに比べて 5 倍程度の大きさに なることに気をつけてください。バイトコードを圧縮することで 容量を節約することが可能ですが、圧縮ファイルを展開するのには ソースコードをパースするよりはるかに長い時間がかかります。 bcompiler はバイトコードに対する最適化を一切行いません。 これは将来のバージョンで対応する予定です…。
コードの保護という点に関しては、もとのソースコードやコメントを 復元することは不可能であると考えて間違いありません。bcompiler のバイトコードをもとにしてコードを復元し、クラスに手を加える といったことは無意味です。しかし、bcompiler で作成した バイトコードファイルからデータを取り出すことは可能です。 個人的なパスワードなどの情報をバイトコードの中に含めないでください。
簡単なインストール手順
圧縮機能を動作させるには、少なくとも PHP 4.3.0 が必要です。
PHP 4.3.0 以降のバージョンに Unix コマンドプロンプト上で インストールするには、pear install bcompiler とタイプします。
Windows 上でインストールする場合、バイナリパッケージを配布する 仕組みが整うまでは、pear-general メーリングリストのアーカイブから ビルド済みパッケージを探してください (あるいは、もし見つからなければ メーリングリストにメールを送ってください)。
古いバージョンにインストールするには、ビルドするために 多少手を加える必要があります。
bcompiler.tgz アーカイブを php4/ext に展開します (これは、PECL http://pecl.php.net/get/bcompiler から取得可能です)。
新しく作成されたディレクトリが bcompiler-0.x のような名前に なっていれば、それを bcompiler という名前に変更します (単に PHP モジュールのみをビルドしたいのであれば、これは不要です)。
PHP 4.3.0 より前のバージョンを使用している場合は、 Makefile.in.old を Makefile.in に、そして config.m4.old を config.m4 にそれぞれコピーする必要があります。
ext/bcompiler で phpize を実行します。
php4 で ./buildconf を実行します。
--enable-bcompiler
(およびその他のオプション) を指定して
configure を実行します。
make; make install
これで終わりです。
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