CXXXVII. GNU Recode 関数

導入

このモジュールは、GNU recode ライブラリへのインターフェースを 有しています。GNU Recode ライブラリは、様々にコード化された 文字や表面的なエンコード法を相互に変換します。 正確に変換できない場合、問題のある文字を削除するか近似を行います。 このライブラリは、約 150 種類の文字セットを認識、生成することが可能で、 ほとんど全ての組み合わせで相互の変換を行うことができます。 RFC 1345 文字セットの ほとんどがサポートされています。

注意: この拡張モジュールは Windows 環境では利用できません。

要件

GNU Recode 3.5 以降をシステムにインストールしておく必要があります。 このパッケージは、http://directory.fsf.org/All_GNU_Packages/recode.html から ダウンロードすることが可能です。

警告

Recode ライブラリのバージョン 3.6 は、ある状況下での文字列の変換時に 変な文字を付加してしまうことがあります。そのため、Recode v3.5 か、あるいは別の選択肢として iconv あるいは mbstring 拡張モジュールを使用するほうが安全です。

インストール手順

本モジュールで定義された関数を使用するには、--with-recode[=DIR] オプションを指定して PHP インタプリタをコンパイルする必要があります。

警告

拡張モジュール mysql または imap をロードした 後に recode を拡張モジュールとしてロードした場合に、 PHP のクラッシュおよび起動に関する問題が 発生する可能性があります。これらの拡張モジュールの前に recode を ロードすることにより、問題を解決することができます。 これは、imap で使用されている c-client ライブラリおよび recode の両方が 固有の hash_lookup() 関数を有しており、 mysql と recode が固有の hash_insert 関数を有している ことによる技術的な問題です。

警告

IMAPrecodeYAZ および Cyrus 拡張モジュールは、組み合わせて使用することはできません。 これは、同一の内部シンボルを使用しているためです。

実行時設定

設定ディレクティブは定義されていません。

リソース型

リソース型は定義されていません。

定義済み定数

定数は定義されていません。

目次
recode_file -- コード変換指令に基づきファイルからファイルにコード変換する
recode_string -- コード変換指令に基づき文字列のコードを変換する
recode -- recode_string() のエイリアス