ソケット拡張モジュールは、一般的な BSD ソケットに基づくソケット通信に関する低レベルインターフェースを実装し、 クライアントだけでなく、 ソケットサーバとして動作させることが可能となります。
より一般的なクライアントサイドのソケットインターフェースについては、 stream_socket_client()、 stream_socket_server()、 fsockopen() および pfsockopen() を参照ください。
ここで説明するソケット関数を使用する場合、多くの関数は C 言語に同じ名前の関数が存在しますが、 しばしば定義が異なっていることに注意してください。 混乱を避けるには、説明をよく読んでください。
このようにソケットプログラミングと異なっている点はありますが、 それでも有用な多くの Unix man ページを参照することができます。 Web 上に C 言語のソケットプログラミングのチュートリアル情報が存在し、 その多くは、若干の修正により、 PHP におけるソケットプログラミングに適用することが可能です。 Unix Socket FAQ が、 手始めとして適しているでしょう。
注意: この拡張モジュールは PECL レポジトリに移動 されており、以下のバージョン以降 PHP にバンドルされなくなっています。 PHP 5.3.0.
外部ライブラリを必要としません。
ここに既述されたソケット関数は PHP 拡張モジュールの一部であり、
コンパイル時に configure にオプション --enable-sockets
を指定することにより
使用可能となります。
注意: IPv6 サポートは PHP 5.0.0 で追加されました。
設定ディレクティブは定義されていません。
socket_accept()、 socket_create_listen() および socket_create() はソケットリソースを返します。
以下の定数が定義されています。 この関数の拡張モジュールが PHP 組み込みでコンパイルされているか、 実行時に動的にロードされている場合のみ使用可能です。
ソケット拡張モジュールは、 強力な BSD ソケットへの有用なインターフェースを提供するために作成されました。 関数は、Win32 および Unix の実装において等しく動作するように注意が払われています。 ソケット関数の多くは特定の条件で失敗し、エラーを記述する E_WARNING メッセージを出力します。 これは、時々開発者が望まない時に発生することがあります。例えば、 関数 socket_read() は突然 E_WARNING メッセージを出力する可能性があります。 これは、予測しない接続断が発生したためです。 @ 演算子により警告出力を抑制し、 socket_last_error() 関数によりアプリケーション内でエラーコードを取得することが一般に行われています。 エラーを記述する文字列を取得するためにこのエラーコードを指定して socket_strerror() 関数をコールすることが可能です。 詳細は、この関数の説明を参照してください。
注意: E_WARNING メッセージは、 ソケット拡張モジュールにより英語で生成されますが、取得されるエラーメッセージは、 現在のロケール (LC_MESSAGES) に依存します。
Warning - socket_bind() unable to bind address [98]: Die Adresse wird bereits verwendet
例 2. ソケットの例: 簡易 TCP/IP クライアント この例は、簡単な一回限りの HTTP クライアントです。ここでは、 あるページに接続して HEAD リクエストを送信し、応答を出力た後で終了します。
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