PHP 5.1.x をダウンロードして最初に気づくことのひとつは、 いくつかの古い拡張モジュールがなくなっていることでしょう。 これらの拡張モジュールのうち、現在も使用可能で活発にメンテナンスが続けられているものについては PHP Extension Community Library (PECL) http://pecl.php.net/ で入手可能です。Windows 版のバイナリも定期的にビルドされており、 PHP 5.1.x 用の PECL 拡張モジュールのバイナリは http://pecl4win.php.net/ から取得可能です。
表 C-1. 削除された拡張モジュール
拡張モジュール | 代替モジュール/開発状況 |
---|---|
ext/cpdf | pecl/pdflib |
ext/dbx | pecl/dbx |
ext/dio | pecl/dio |
ext/fam | メンテナンスが滞っています |
ext/ingres_ii | pecl/ingres |
ext/ircg | メンテナンスが滞っています |
ext/mcve | pecl/mcve |
ext/mnogosearch | メンテナンスが滞っています |
ext/oracle | ext/oci8 あるいは ext/pdo_oci |
ext/ovrimos | メンテナンスが滞っています |
ext/pfpro | メンテナンスが滞っています |
ext/w32api | pecl/ffi |
ext/yp | メンテナンスが滞っています |
ext/activescript | pecl/activescript |
PECL モジュールのうち、メンテナンスが滞っているもの (いつの間にかサポートされなくなっていたり、現在メンテナがいなかったり、 PECL パッケージとしてリリースされていなかったりするもの) は、 http://cvs.php.net/pecl の CVS から取得可能です。しかし、これらのモジュールはサポートされておらず、 インストールして使用するのは大変かもしれません。
Zend Engine 2.1 の API では、拡張モジュールの開発者が クラス定数を定義することが可能となりました。PHP 5.1.x 用に書かれた新しい拡張モジュールである SPL や PDO、 XMLReader そして date などはこの形式の定数を使用しており、 C 言語風の PDO_CLASS_CONSTANT ではなく PDO::CLASS_CONSTANT のようになっています。 これは、PHP のグローバル名前空間の汚染を最小限に抑えるためです。